パワーポイントで背景が透明な画像素材を作る方法
■パワポで背景が透明な画像素材を作る
パワーポイントは、スライドを作るだけでなく、文字や画像を組み合わせたグラフィック画像を作ることもできます。作成する画像の背景を透明(透過)にすることもできるので、これを使えば動画用の画像素材を作ることもできます。
動画編集ソフトは、基本的に複雑な文字組みやグラフィックの作成は苦手です。できなくはないですが、トラック数やレイヤー数がどんどん増えて管理が複雑になり、「非効率」というのが実際のところです。そのことから、テレビ番組などのテロップ作成をはじめ、タイトル文字などのグラフィック作成も、プロの現場では画像作成ソフトを使って作っています。多くの場合はPhotoshop(有料の画像ソフト)で作った文字レイアウトの背景が透過した状態で画像として保存。それを動画編集ソフトに素材として読み込んで配置するという流れです。
このPhotoshopを使った画像素材作成と同じことを、パワーポイントでも行うことができます。
では、実際にやってみましょう。
▼手順①パワーポイントで文字組みを作る
今回はこのような3行の文字組みを作ってみました。
・1行目は、小さめの文字でベタ打ち。
・2行目は。大きな文字で背景に塗りつぶしの帯(通称:座布団)
・3行目は。最初の単語だけ色付きで大きく表示
よくある文字の組み方ですが、これと同じものを動画編集ソフトの中で組み立てようとすると、かなり面倒なことになります。こういった際に、パワーポイントで組み立てて画像素材として書き出すとスムーズ作ることができます。
▼手順②背景が透明な画像の作成
パワーポイントの【ホーム】タブにある【選択】→【すべて選択】をクリック、
すべてのグラフィックを選択状態にします。
選択範囲の枠の上で【右クリック】→【図として保存】をクリック。
【ファイル名】に名前を入力して【ファイルの種類】を【PNG ポータブル ネットワーク グラフィックス形式】を選んで【保存】します。
これで、背景が透明な画像が作成できました。
作成した画像を動画編集ソフトに読み込むと背景が透明な状態になっています。
紙のテクスチャ画像に重ねて置くとこのように。
※動画編集ソフト VEGAS PRO:https://www.sourcenext.com/product/vegas/
写真や動画に重ねて置くとこのように。
このようにパワーポイントで文字組みを作成することで、動画作成の自由度が広がります。文字の途中でフォントや色が変わるようなテロップもパワーポイントで作成した方が圧倒的に早く作ることができます。
ぜひ、チャレンジしてみてください!
・社内での動画の作り方と作成ソフトについて
https://shin-yu.net/douga-pr/
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