【インタビュー動画撮影の準備手順】
本書の作例で制作した、インタビュー動画の撮影セッティングの流れをご紹介します。今回のケースでは、「寄り」と「引き」の2台のカメラで同時に収録しています。2カメで収録しておくと、編集で音声をカットした際にカメラを切り替えることで違和感なくスムーズに仕上げることができます。
こちらがインタビュー動画の完成作例
準備1:被写体の配置と構図を決める
今回はドキュメンタリーな雰囲気で、撮影場所に公園を選びました。インタビューするモデルを座らせて、背景に緑があり、映像の世界観を壊す余計なものが映りこまない場所を選択。
モデルにワイヤレスピンマイクを装着し、マイクの音声を収録するカメラにピンマイクの受信機を接続します。
2台のカメラの構図、「引き」と「寄り」を確定させます。左のカメラがGH5で、右のカメラがFZ1000。
GH5の引き構図。今回のケースでは、構図の左側に空間を作って話し手の目線も左側に抜けるように配置しました。この時、インタビュアー(質問をする人)は目線の方向に配置します。こういったインタビュー撮影の場合、被写体の人はインタビュアーの目を見て話すことが多くなります。そのため、インタビュアーの目線の高さで被写体の目線の方向を調整します。この時女性は座っているので、インタビュアーも座るかしゃがむようにします。
こちらがFZ1000の寄り構図。
準備2:音声のチェック
ピンマイクの音声が問題なくカメラにきているかを確認します。音声に風の音、服のスレや髪のスレなどのノイズがないかもチェックします。インタビュー撮影で音声を収録カメラには、ヘッドホン端子が搭載されているものを試使用するのがポイントです。これで撮影の準備が完了です。
撮影した動画の編集方法は「プロが教える! Premiere Pro デジタル映像編集講座 CC対応」をご覧ください。