一眼カメラの動画撮影の設定方法

【一眼カメラの動画撮影設定】
一眼カメラで動画を撮影する時の基本的な設定と注意点をご紹介します。ここでは、本書の作例制作でメインカメラとして使用したPanasonic LUMIX DC-GH5を使って説明していきます。本書で使用した機材の詳細は、【Section 3-1 インタビュー動画の作り方の使用機材】からご覧いただけます。

Panasonic LUMIX DC-GH5

設定1:記録方式
MP4形式で記録します。GH5の場合はMP4(LPCM)を使用。通常のMP4との違いは音声の記録方式となります。LPCMは音声を圧縮無しで記録できるので、インタビュー撮影など音声を高音質で記録したい時に最適です。その分記録データのサイズは大きくなります。

設定2:画質設定
1920×1080のフルHD画質で、フレームレート59.94pの60コマ撮影で行っています。GH5の場合の注意点は、8bitに設定している分部です。10bitの設定もありますが、10bitでの再生や編集ができる環境がまだ一般的ではないので、現状では8bitを使用するのがおすすめです。

設定3:撮影モード
動画Mモードに設定。

動画露出設定もMに設定。これで、カメラをマニュアル設定で動画撮影できるようになります。

設定4:撮影設定
この部分は撮影する環境によって変化しますが、共通する基準部分をご紹介します。まず最初に設定するのがシャッタースピード。動画撮影のシャッタースピードは1/60を基準に設定するのがおすすめです。このシャッタースピードに関してはひとつ注意点があります。室内撮影で蛍光灯などの光源がある場合、光がちらつく現象(フリッカー)が発生して正常に撮影できないことがあります。このフリッカーを軽減するための方法がシャッタースピードにあります。またこの対策方法は東日本と西日本で違いますので注意が必要です。東日本の場合は、シャッタースピードを1/50に設定。西日本の場合は1/60に設定します。この差は、電源周波数地域(50Hz地域/60Hz地域)の違いが原因です。電源の周波数とシャッタースピードの周期を合わせることで、フリッカーを軽減することができます。屋内での撮影はこのフリッカーに注意してシャッタースピードを設定します。

▼マニュアル撮影を始めるためのおすすめの方法
①シャッタースピードを固定して、カメラの配置と構図を決める。
②F値を設定。F値の設定は被写体の背景をボカしたい時は、数値をできるだけ小さく(F2.8など)設定。景色など全体的にくっきり映したい時は数値を大きく(F9など)設定。
③最後にISOで全体の明るさを設定。
マニュアル撮影がわからない、難しいと思っている方はこの流れから始めてみてください。

これで実際に動画撮影を行ってみてください。そして実際に撮影した動画を確認しながら自分好みの設定を見つけてください。
撮影した動画の編集方法は「プロが教える! Premiere Pro デジタル映像編集講座 CC対応」をご覧ください。

インタビュー動画の作り方の使用機材はこちら
インタビュー動画撮影の準備手順はこちら

モーショングラフィックスの作り方

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